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人魚と野郎　石原慎太郎　集英社

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奥軽井沢の山荘にひとり侘住居する若い女流画家・島野杏子は、迷い込んできたオートレーサー片倉譲介と大貫三次の柄の悪さに度肝を抜かれる。が、意外に純粋で、優しさを秘めた孤独な譲介に、好意以上の興味をおぼえた。
幼くして両親を失った京子は、藤岡コンツェルンの会長・藤岡総二郎の孫娘だったが、父の雅之が総二郎の許さぬ結婚をして勘当され、以来、藤岡一門からは見捨てられていた。ところがー、突然、総二郎の遺言で、コバルトの鉱山を含む数億の遺産が、京子に送られることになった…。一方、優勝をかけたレースで譲介は、苦労と借金の結晶であるマシンを駆り、二位との差を５周も引き離していた。が、残り３周のところでマシンの故障で無惨にも悲願は打ち砕かれてしまう…。

中古（中）日焼け、汚れがあります。集英社コンパクトブックス
１９６６年１２月２０日　３版発行　定価２６０円（税別）

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